2018年12月14日

今週の注目感染症 平成30年・49週(12月3日~12月9日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。そのうち2例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が一関地区から1例ありました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルス等による集団感染事例が4例報告されました。
予防には調理前や食事前、トイレの後の石けんと流水による十分な手洗い、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。
・溶連菌咽頭炎は、県内の多くの地区で患者数が増加しています。
突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛を主症状とする細菌感染症です。
肺炎や腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。
予防には手洗いやうがいを励行し、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・インフルエンザは、県内の7地区から報告がありました。
今後の動向に注意が必要です。予防には、ワクチン接種や体調管理、こまめな手洗いが重要です。
ワクチンは接種から効果が現れるまでに2週間程度かかるため、早めの接種が勧められます。接種については、事前に医療機関へご確認ください。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年12月14日更新)