2019年08月16日

今週の注目感染症 令和元年・32週(8月5日~8月11日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。このうち4例は潜在性結核です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から6例、一関地区から1例、計7例ありました。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こす場合が あります。
夏季に報告が多く、食品を介して感染することがあるため、食中毒予防 の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)に加え、手洗いの励行が重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、二戸地区以外の9地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
年齢別では、3歳以下の乳幼児が8割以上を占めています。
乳幼児は口内の発疹により、水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
また、まれに髄膜炎等を併発する場合があり、高熱や 嘔吐等がある場合は速やかに受診してください。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・夏休み中に海外へ渡航後、体調に異変がある場合は、医療機関に問い合わせのうえ速やかに受診してください。
受診の際は、渡航歴を伝えることが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年8月16日更新)