2019年11月15日

今週の注目感染症 令和元年・45週(11月4日~11月10日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。そのうち1例が潜在性結核の報告です。
3類感染症 ・細菌性赤痢の報告が中部地区から1例ありました。患者は40歳代の女性です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市で多くなっています。
例年、年末にかけて大きく流行するので、今後さらに 感染予防対策が重要となります。
予防には、せっけんと流水による手洗い、患者の吐物や便の塩素系 薬剤を用いた適切な処理が重要です。
・インフルエンザは、二戸地区で多くなっています。
今シーズンこれまでに報告された患者の年齢層別では、9歳以下が半数以上を占めています。
ワクチンの効果が現れるには2週間程度かかるので、早めの接種が勧められます。
予防には帰宅後等の手洗いと、症状がある場合はマスクをするなどして周囲 への感染を防ぐことが重要です。
・伝染性紅斑(リンゴ病)は、一関地区で報告の多い状況が続いており、この週は今年一番の報告数となりました。
妊婦が感染するとまれに胎児に影響することがあるので注意が必要です。
・台風被災地のがれき等の撤去には、感染症予防のため、丈夫な手袋、厚底靴、マスクの着用が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年11月15日更新)