2019年02月01日

今週の注目感染症 平成31年・4週(1月21日~1月27日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が9例ありました。このうち5例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・A型肝炎の報告が中部地区から1例ありました。患者は60歳代の女性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が盛岡市から2例ありました。患者はそれぞれ5歳の男性と9歳の女性です。
・梅毒の報告が中部地区から1例、一関地区から1例ありました。患者はどちらも40歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から2例ありました。患者は30歳代の男性と80歳代の女性です。
・麻しん(はしか)の報告が1例ありました。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、極めて強い感染 力を持っています。症状は発熱や発疹などで、肺炎や脳炎等の合併症を引き起こす場合もあります。予防 にはワクチン接種が有効です。症状がみられる場合は受診前に医療機関にお問い合わせ下さい。
・風しんは関東地方を中心に流行しています。妊婦の方が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されま す。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談下さい。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、8地区で警報値(定点あたり患者数30人)を超えました。
インフルエンザウイルスを原 因とする急性脳炎も報告されています。こまめな手洗いや体調管理による予防と、周囲の人に感染させな いよう、咳エチケットにより感染拡大を防止することが重要です。
症状がみられる場合は早めの医療機関 受診が勧められます。
・感染性胃腸炎は、二戸地区でノロウイルスによる集団感染事例が報告されました。
予防には石けんと流水 による十分な手洗いと、患者の吐物や便の処理に使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を用いる ことが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年2月1日更新)