2019年01月09日

今週の注目感染症 平成30年・52週(12月24日~12月30日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。そのうち3例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。
患者は70歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は90歳代の女性です。
・百日咳の報告が中部地区から1例ありました。患者は7歳の男性です。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、県内すべての地区で報告数が増加し、大船渡地区では注意報値(定点あたり患者数10人)を超えました。
症状がある場合は早めの受診が勧められます。
こまめな手洗いやワクチン接種、体調管理による予防と咳エチケット(咳をする際にマスクやハンカチなどで鼻や口を覆う)による感染拡大の防止が重要です。
・感染性胃腸炎は、中部および大船渡地区でノロウイルスによる集団発生事例の報告がありました。
ノロウイルスは感染力が強く、少ないウイルス量で感染するので注意が必要です。
予防には、石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便を使い捨ての手袋やマスクを着用して塩素系薬剤で処理することが重要です。
・海外へ渡航し、帰国後に体調が悪くなった場合は、受診の際に渡航歴を伝えることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年1月9日更新)