2019年08月09日

今週の注目感染症 令和元年・31週(7月29日~8月4日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。潜在性結核の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が一関地区から2例ありました。患者は8歳の男児と 30歳代の男性です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、釜石、久慈、二戸地区以外の7地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
乳幼児は口内の発疹により、水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
また、 まれに髄膜炎等を併発する場合があるので、高熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診してください。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・ヘルパンギーナは、前週より増加しました。
例年、この時期から9月頃まで流行するので注意が必要です。
本疾患は、38℃以上の発熱とのどの痛み、口内に現れる水疱性の発疹を主症状とするウイルス感染症です。
予防には、手足口病と同様の対策が重要です。
・夏休みに海外へ渡航する方は、感染症への正しい知識と予防法を身に付ける必要があります。
渡航前に、厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認しましょう。
渡航後、体調に 異変がある場合は、医療機関に問い合わせのうえ速やかに受診してください。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年8月9日更新)