2021年11月05日

今週の注目感染症 令和3年・第43週 (10月25日~10月31日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が6例ありました。
 そのうち2例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が奥州地区から1例、二戸地区から7例ありました。
 主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
 用便後の手洗いの励行に加え、食品を介して感染することがあるので、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・レジオネラ症の報告が1例ありました。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が1例ありました。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、奥州地区の教育・保育施設でノロウイルスによる集団感染事例が発生しました。
 ノロウイルス等の胃腸炎ウイルスは、消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用し、塩素系薬剤による適切な処理をしましょう。
・溶連菌咽頭炎は、例年冬に流行します。
 主な症状は、発熱、全身倦怠感、咽頭痛で、急性腎炎を併発することもあります。
 処方された薬は飲みきることが大切です。
 手洗いとうがいの励行と、患者との濃厚接触を避けることで予防をしましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の患者報告数は、3週続けてゼロでした。
 ワクチン接種後でも感染することがある点に留意し、3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を徹底的に避ける、人と人の距離の確保、マス
クの着用、手洗い、換気等の基本的な感染予防対策の継続をしましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年11月5日更新)