2019年02月08日

今週の注目感染症 平成31年・5週(1月28日~2月3日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。このうち1例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・風しんは関東地方を中心に流行しています。妊婦の方が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談下さい。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、7地区で警報値(定点あたり患者数30人)を超えているため、引き続き注意が必要です。
インフルエンザウイルスを原因とする急性脳炎も2週続けて報告されています。
こまめな手洗いや体調 管理による予防と、周囲の人に感染させないよう、咳エチケットにより感染拡大を防止することが重要です。
症状がみられる場合は早めの医療機関受診が勧められます。
・溶連菌咽頭炎は、盛岡市で警報値(同8人)を超えました。
主症状は突然の発熱と咽頭痛で、肺炎や髄膜炎 などの合併症を引き起こす場合があります。
予防には手洗いやうがいと、患者との濃厚接触を避けること が重要です。
・感染性胃腸炎は、盛岡市でアストロウイルスによる集団感染事例が報告されました。
予防には石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の処理に使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を用い ることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年2月8日更新)