2017年10月23日

今週の注目感染症 平成29年・41週(10月9日~10月15日)

●1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

●2類感染症 ・結核の報告が12例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は10例です。

●3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が奥州地区から3例、県央地区から1例、盛岡市から1例、計5例ありました。今年の総報告数は149例となりました。
年齢層別では10歳未満が多くを占めています。感染力が強く、少量の菌でも感染するので注意が必要です。
食中毒予防対策を徹底すること、石けんと流水による手洗いでヒトからヒトへの二次感染を防ぐことが重要です。

●4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から2例、中部地区から1例、計3例ありました。患者はそれぞれ、30歳代及び40歳代の男性と90歳代の女性です。
土壌や水環境中に存在するレジオネラ属菌による感染症で、主な症状は肺炎や発熱です。高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある方は特に注意が必要です。

●5類感染症(全数把握対象疾患)・・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。

●5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は宮古及び釜石地区で警報値(定点あたり患者数5人)を超えました。飛沫及び接触感染のほか、便に排出されたウイルスからも感染します。
手洗いと排泄物の適切な処理を行うこと、患者との濃厚接触やタオルの共用を避けることが重要です。頭痛、嘔吐、高熱が続く場合は医療機関の受診が勧められます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年10月20日更新)