2019年07月19日

今週の注目感染症 令和元年・28週(7月8日~7月14日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち1例は潜在性結核です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、О157等の報告が4例ありました。
主な症状は、腹痛や 下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こす場合があります。
夏季に報告が 多く、食品を介して感染することがあるため、食中毒予防の3原則(菌をつけ ない、増やさない、やっつける)に加え、手洗いの励行が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が中部及び久慈地区から1例ずつありました。
患者はそれぞれ、 70歳代の男性と50歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が盛岡市から1例ありました。
患者は20歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、久慈、盛岡市、県央地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
本疾患は、口内や手足に現れる水疱性の発疹を主症状とし、乳幼児を中心に流行します。
まれに髄膜炎 等を併発する場合もあるので、発熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診してください。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。

・夏休みに海外へ渡航する方は、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付ける必要があります。
渡航前に、厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認し、必要に応じて予防接種を受けることが推奨されます。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年7月19日更新)