2019年08月26日

今週の注目感染症 令和元年・33週(8月12日~8月18日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。2例とも潜在性結核感染症です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から2例ありました。患者は70歳代の男性と70歳代の女性です。
4類感染症 ・E型肝炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の女性です。
      ・レジオネラ症の報告が中部地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・この週は、お盆で休診の医療機関もあり、患者報告数は全体的に少なくなっています。
・手足口病は、盛岡市、久慈、二戸地区以外の7地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
乳幼児は口内の発疹により、水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
また、まれに髄膜炎等を併発する場合があるので、高熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診を。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・ヘルパンギーナは、中部地区で警報値(定点当たり患者数6人)を超えました。
本疾患は、38℃以上の発熱とのどの痛み、口内に現れる水疱性の発疹を主症状とするウイルス感染症です。
予防には、手足口病と同様の対策が重要です。
・夏休みが終わり、学校等での集団生活が再開すると、感染症が流行しやすくなります。
手洗いやうがい等、基本的な予防対策の徹底が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年8月23日更新)