2019年11月22日

今週の注目感染症 令和元年・46週(11月11日~11月17日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が7例ありました。そのうち2例が潜在性結核の報告です。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・百日咳の報告が県央及び中部地区から1例ずつありました。
患者はそれぞれ0歳の女児と20歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、前週より増加し、盛岡市では定点あたり患者数10人を超えています。
例年、年末にかけて大きく流行するので、今後さらに感染予防対策が必要となります。
予防には、せっけんと流水による手洗い、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。
・インフルエンザは、盛岡市と県央地区を中心に増加しました。
今シーズンこれまでに報告された患者は、中学生以下が7割を占めており、学校等休業措置も23件報告されています(昨シーズン同時期2 件)。
ワクチンの効果が現れるには2週間程度かかるので、早めの接種が勧められます。
予防には帰宅 後等の手洗いと、症状がある場合はマスクをするなどして周囲への感染を防ぐことが重要です。
・溶連菌咽頭炎は、盛岡市、釜石及び二戸地区で報告が多くなっています。
例年、冬季に流行するの で、手洗いやうがいの励行、患者との濃厚接触を避ける等の予防策が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年11月22日更新)