2017年10月06日

今週の注目感染症 平成29年・39週(9月25日~10月1日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は3歳の男の子です。今年の総報告数は112例となりました。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は前週より増加し、県央地区で警報値(定点当たり患者数6人)を、中部地区で注意報値(同3人)を超えました。耳下腺の腫脹や発熱を主症状とするウイルス感染症で、髄膜炎や難聴などの合併症を引き起こす場合もあります。ワクチン接種による予防が効果的で、1歳から接種可能です。
・溶連菌咽頭炎は前週より増加し、二戸地区で警報値(同8人)を超えました。発熱や全身倦怠感、咽頭痛を主症状とする細菌感染症で、肺炎や腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。手洗いやうがいを励行すること、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・RSウイルス感染症はやや減少しましたが、例年秋から冬にかけて流行するので、引き続き注意が必要です。咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などを介して感染するため、咳エチケットや、手洗いによる予防が重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成29年10月6日更新)