2018年12月28日

今週の注目感染症 平成30年・51週(12月17日~12月23日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。そのうち4例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・A型肝炎の報告が一関地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から1例ありました。患者は9歳の男性です。今年これで60例となりました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは多くの地区で報告数が増加しました。
年末年始で人が集まる機会が多くなるので感染拡大に注意が必要です。
症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
手洗いやワクチン接種、体調管理による予防と咳エチケット(咳をする際は、マスクやハンカチなどで鼻や口を覆う)が重要です。
ワクチンは効果が現れるまでに2週間程度かかるため早めの接種が勧められます。
・感染性胃腸炎は、集団発生事例の報告が続いています。
予防には石鹸と流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し塩素系薬剤で処理することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年12月28日更新)