2019年11月01日

今週の注目感染症 令和元年・43週(10月21日~10月27日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は5歳の女児です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が県央地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌感染症の届出が県央地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・百日咳の報告が中部地区から2例ありました。患者はそれぞれ20歳代の男性と70歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、前週より増加し、一関、県央、釜石地区で報告が多くなっています。今年は、例年よりも早く流行しているため、早めのワクチン接種が勧められます。症状がある場合は、マスクを着用のうえ、早めに受診してください。

・感染性胃腸炎は、前週より増加し、釜石地区や盛岡市で報告が多くなっています。集団生活を営む施設では、手洗いの徹底と感染防止対策の再確認が必要です。

・RSウイルス感染症は、例年と比較して患者報告数が多い状況が続いています。本疾患は呼吸器感染症であり、症状は風邪様症状から肺炎まで様々ですが、初感染の乳幼児や高齢者で重症化しやすいので注意が必要です。予防には、咳エチケットと手洗いの励行が重要です。

・台風の被災地では、がれきや泥の撤去時に破傷風等の感染症に罹患しないよう、丈夫な手袋や厚底の靴、マスクやゴーグルを着用することが重要です。また、作業後は石けんと流水による手洗いを徹底してください。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年11月1日更新)