2022年09月16日

今週の注目感染症 令和4年・第36週 (9月5日~9月11日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が5例ありました。
 そのうち4例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症
・レジオネラ症の報告が1例ありました。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は県内10地区中、7地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
 原因となるウイルスは数種類あり、複数回罹患することがあります。
 稀に髄膜炎や脳炎を併発することがあるので、頭痛、嘔吐、高熱が続く場合は医療機関の受診が勧められます。
 飛沫及び接触感染のほか、便中に排出されたウイルスからも感染します。
 手洗いをしっかり行い、患者との濃厚接触やタオルの共用を避けることが重要です。

・感染性胃腸炎は、県央地区の保育所でノロウイルスによる集団感染事例が発生しました。
 胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくいため、石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系薬剤で処理しましょう。

・ヘルパンギーナは夏季に流行するウイルス性疾患で、高熱と喉の痛み、口内に現れる水疱性の発疹を主症状とします。
 患者との濃厚接触を避け、手足口病と同様の予防対策をしましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の新規患者報告数は5146人で、前週比1285人減でした。
場面に応じたマスクの着用、手指衛生、換気、三密回避など基本的な感染対策を継続しましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年9月16日更新)