2019年11月29日

今週の注目感染症 令和元年・47週(11月18日~11月24日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。そのうち1例が潜在性結核の報告です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、中部及び奥州地区から1例ずつ報告がありました。今年これで68例となりました。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・水痘(入院例)の報告が、一関地区から2例ありました。
患者は92歳の女性と、21歳の女性です。
・梅毒の報告が中部地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
今年これで25例となりました。
・百日咳の報告が奥州地区から4例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、県内7地区で前週より増加しました。
今のところ、流行の中心は小中学生で、学校等休業措置が27件報告されています。
県環境保健研究センターで実施したウイルス検査では、2009年 に新型として流行したA型が検出されています。
予防には、早めのワクチン接種、帰宅後等の手洗い、症状がある場合は医療機関を受診する、咳エチケット(マスクをする、咳やくしゃみにはティッシュ等で口を覆う等)などで周囲への感染を防ぐことが重要です。
・感染性胃腸炎は、例年、年末にかけて大きく流行するので注意が必要です。
今年これまでは保育園や幼稚園での集団感染事例が多く発生しており、集団で生活を営む施設での感染予防対策の徹底が必要です。
せっけんと流水による手洗い、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年11月29日更新)