2019年04月26日

今週の注目感染症 平成31年・16週(4月15日~4月21日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。このうち2例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・A型肝炎の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は20歳代の女性です。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が、宮古地区から1例ありました。患者は80歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、中部地区から1例ありました。患者は90歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ロタウイルスの報告数が5週続けて増加しました。
ロタウイルスによる胃腸炎は、乳幼児に多く、保育所等で集団感染事例も続発しています。
ロタウイルスは感染力が強く、アルコールなどの消毒薬ではあまり効き目がありません。
衣類が便や吐物で汚れたときは、塩素系薬剤で消毒し、さらに、他の衣類と分けて洗濯することが重要です。
・インフルエンザは、2週続けて増加しました。
学校等休業措置も報告されています。
予防対策の基本である流水とせっけんによる手洗い、咳やくしゃみ等の症状がある場合の飛沫感染対策として、咳エチケットが重要です。
・大型連休中に海外に渡航する方は、感染症にかからないために、正しい知識や予防法を身に付ける必要があります。
厚労省検疫所や外務省のホームページ等で渡航先情報の確認をしてください。
帰国後、体調に異常がある場合は、医療機関に渡航歴を伝えることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年4月26日更新)