2019年09月13日

今週の注目感染症 令和元年・36週(9月2日~9月8日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が1例ありました。潜在性結核の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、9例の報告があり、今年の報告総数は48例となりました。
血清型別では、O157が最も多く21例、次いでO26が19例となっています。
患者は 小学生以下と70歳以上の高齢者で半数以上を占めています。
食中毒予防の徹底とヒトからヒトへの二次感染を防ぐため、手洗いの励行が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市と奥州地区から1例ずつありました。患者はどちらも 50歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が久慈地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市から3例ありました。患者は30歳代の男性が2名と50歳代の男性です。
・百日咳の報告が盛岡市と中部地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、10歳代の女性と 50歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、前週より減少しましたが、中部、一関、釜石、宮古地区で警報値(定点当たり患者 数5人)を超えました。
原因となるウイルスは複数あるので、数回かかることがあります。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・RSウイルス感染症は、前週より増加しました。
症状は風邪様症状から重い肺炎まで様々ですが、 初感染の乳幼児と高齢者は重症化しやすい傾向にあります。
例年、年末まで流行が続くので注意 が必要です。
感染経路は飛沫及び接触感染で、咳エチケットと手洗いの励行が重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年9月13日更新)