2022年04月01日

今週の注目感染症 令和4年・第12週 (3月21日~3月27日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が2例ありました。
 2例いずれも潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が大船渡地区で1例ありました。
 主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があるので注意が必要です。
 食品を介して感染することがあるので、手洗い(特に用便後)の励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が1例ありました。
・梅毒の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルスによる集団感染事例が久慈地区の介護保険事業所で発生しました。
 胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにいことから、調理前と食事前、用便後の石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系薬剤で適切に処理しましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週の新規患者報告数は1504人でした。
 新年度が始まり、進学や就職などで人の移動、歓迎会や花見など会食の機会が多くなり、感染の再拡大が懸念されます。
 移動先での感染リスクの高い行動を控えること、会食時でも会話の際はマスクを着用すること、体調不良時は外出しないことが大切です。
 また、県内では3回目のワクチン接種が進められています。
 県が行う集団接種を希望する人は、岩手県公式ホームページを参照するか、1・2回目の接種済証を手元に準備のうえで岩手県予約コールセンター 0120-27-4009(フリーダイヤル)へお電話を。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年4月1日更新)