2019年01月18日

今週の注目感染症 平成31年・2週(1月7日~1月13日)



1類感染症・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症・結核の報告が5例ありました。このうち1例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の女性です。
4類感染症・レジオネラ症の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は60歳代の女性です。
     ・A型肝炎の報告が、中部地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、中部地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・梅毒の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・百日咳の報告が、中部地区から1例、二戸地区から1例ありました。患者はそれぞれ、40歳代の女性と10歳代の男性です。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。妊婦の方が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談下さい。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザはすべての地区で増加し、盛岡市、奥州、一関及び宮古地区で警報値(定点あたり患者数30人)を超えました。
冬休みが終わり、今後、学校等においてさらに流行が拡大するおそれがあります。
発熱、頭痛、関節痛など、症状がある場合はマスクの着用など咳エチケットを心掛け、早めに受診することが勧められます。
また、予防にはこまめな手洗いや体調管理が重要です。
・感染性胃腸炎は、例年冬季に流行し、集団感染事例の報告も増加するため、引き続き注意が必要です。
予防には、食品に触れる前やトイレの後などの石けんと流水による十分な手洗いと、
患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。
・伝染性紅斑(リンゴ病)は再び増加し、久慈、県央、中部及び宮古地区で警報値(同2人)を超えました。
妊婦の方が感染すると胎児に影響するおそれがあるので注意が必要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年1月18日更新)