2019年08月30日

今週の注目感染症 令和元年・34週(8月19日~8月25日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。このうち3例は潜在性結核です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例、中部地区から1例、計2例ありまし た。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こす場合が あります。
食品を介して感染することがあるので、食中毒予防の3原則(菌をつけ ない、増やさない、やっつける)に加え、手洗いの励行が重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性インフルエンザ菌感染症の報告が釜石地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・水痘(入院例)の報告が釜石地区から1例ありました。患者は10歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市から2例ありました。患者は20歳代の男性と40歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、盛岡市、一関、久慈、二戸地区以外の6地区で警報値(定点当たり患者数5人)を 超えました。
乳幼児は口内の発疹により、水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
また、まれに髄膜炎等を併発する場合があるので、高熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診を。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・ヘルパンギーナは、県央、中部、大船渡、久慈地区で多くなっています。
本県では、例年9月上旬まで報告数が多い状況が続くので、注意が必要です。
予防には、手足口病と同様の対策が 重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年8月30日更新)