2019年10月11日

今週の注目感染症 令和元年・40週(9月30日~10月6日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。4例とも潜在性結核感染症です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が5例ありました。今年の報告総数は59例となりました。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が中部と奥州地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、70歳代の男性と80歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が県央と大船渡地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、70歳代の女性と50歳代の男性です。
・百日咳の報告が6例ありました。今年の報告総数は45例となりました。患者は30歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは前週より増加し、盛岡市では流行入りの目安とされる定点当たり患者数1人を超えました。
県全体でも、例年より早期に流行入りすることも考えられるので、早めのワクチン接種が勧められます。
症状がある場合は、周囲へ感染を広げないようマスクを着用し、早めの受診を。
・感染性胃腸炎は前週より増加し、釜石と大船渡地区で報告が多くなっています。
集団生活を営む施設では、手洗いの徹底と感染防止対策の再確認が必要です。
・水痘(みずぼうそう)は前週より増加し、盛岡市で警報値(定点当たり患者数2人)を超えました。
水痘ワクチンは、平成26年10月から定期接種となっているので、受け忘れがないか接種歴を確認してください。
・手足口病は、宮古地区で警報値(同5人)を超えました。原因となるウイルスは複数あるので、数回かかることがあります。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年10月11日更新)