2021年10月22日

今週の注目感染症 令和3年・第41週 (10月11日~10月17日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が4例ありました。
 そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。
 本疾患の主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を併発して死に至る場合があります。
 用便後の手洗いの励行と、食品を介して感染することがあるので、調理前に必ず手洗い(菌をつけない)、生鮮食品はすぐ冷蔵庫へ(増やさない)、食材を中心までよく加熱(やっつける)の食中毒予防の3原則が重要です。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・水痘(入院例)の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、奥州地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
 本疾患は、例年夏季に、4歳位までの幼児を中心に流行し、口の中や手足に水疱性の発疹が現れます。
 乳幼児は、口内の発疹により水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
 手洗いは石鹸と流水で十分に行い、タオルの共用を避けることが大切です。
 稀に髄膜炎を併発する場合があるので、高熱や嘔吐などの症状がある場合は、速やかに受診しましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の患者報告数は、この週はゼロでした。
 ワクチン接種後でも感染することがあることに留意し、3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を徹底的に避ける、人と人の距離の確保、マスクの着用、手洗い、換気等の基本的な感染予防対策の継続をしましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年10月22日更新)