2022年05月20日

今週の注目感染症 令和4年・第19週 (5月9日~5月15日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が6例ありました。
 そのうち3例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が2例ありました。
 主な症状は腹痛や下痢、血便で、腎不全や脳症など重篤な合併症を起こすことがあります。
 手洗いの励行と食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)で予防しましょう。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、サポウイルスによる集団感染事例が中部地区の保育所で発生しました。
 胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくいため、調理前と食事前、用便後の石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系薬剤で処理しましょう。
・流行性角結膜炎は、久慈地区で増加しました。本疾患の感染経路は患者の涙や目やにが付着したタオル類から接触感染です。
 予防には手洗いの徹底とタオル類の共用を避けることが大切です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週の新規患者報告数は1922人でした。スポーツや野外活動に適した季節になりましたが、場面に応じた感染予防対策は継続しましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年5月20日更新)