2020年07月10日

今週の注目感染症 令和2年・27週(6月29日~7月5日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。
そのうち1例は、潜在性結核感染症でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、一関地区から1例、 宮古地区から2例の計3例の報告がありました。
患者は、60歳代の男性、40歳代及び60歳代の女性です。
本疾患は、例年、夏に報告が増えます。食中毒予防の三原則の徹底、石けんと流水による手洗いが重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳の報告が釜石地区から1例ありました。
患者は20歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、例年よりも患者が少ない状態が続いていますが、盛岡市で患者が増加しています。
4月以降、県内で集団感染事例の報告はありませんが、一人の患者から多人数へ感染が拡大しやすい疾患です。
ウイルス性胃腸炎では、手洗いに加え、患者の吐物や便の処理が重要です。
これらにはウイルスが多く含まれているため、処理の際は、使い捨て手袋やマスク等を着用のうえ、塩素系薬剤の使用が効果的です。
塩素系薬剤を希釈した消毒液の作り置きはしないこと、原液は高温を避け、暗所に保管することもポイントです。

指定感染症
・新型コロナウイルス感染症は、県内ではこれまで患者の届出はありません。
本疾患の感染経路は飛沫感染・接触感染 で、肺炎等の重症例も一部見られ、死亡も報告されています。
咳エチケットと手洗い、3密を避けることが最も重要です。
疑われる症状が出た場合には「帰国者・接触者相談センター」に御相談ください。

新型コロナウイルス感染症に関する情報<岩手県>
  >>詳細はこちら

「岩手県-新型コロナ対策 パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和2年7月10日更新)