2018年12月21日

今週の注目感染症 平成30年・50週(12月10日~12月16日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。そのうち1例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が、釜石地区から1例、中部地区から1例ありました。
・梅毒の報告が奥州地区から1例ありました。
患者は20歳代の女性です。今年これで29例となりました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは定点あたり患者数が1.45人となり、流行開始の目安である1.0人を上回りました。
ワクチン接種やこまめな手洗いによる予防と、咳エチケットによる感染拡大の防止が重要です。
ワクチンは効果が現れるまでに2週間程度かかるため、早めの接種が勧められます。
・感染性胃腸炎は、奥州地区で3週続けて定点あたり患者数10人を超えました。
予防には石けんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し塩素系薬剤で処理することが重要です。
・溶連菌咽頭炎は、盛岡市で警報値(定点あたり患者数8人)を超えました。
肺炎や腎炎などを併発する場合もあり注意が必要です。
予防には手洗いやうがいを励行し患者との濃厚接触を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年12月21日更新)