2019年08月02日

今週の注目感染症 令和元年・30週(7月22日~7月28日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。このうち1例は潜在性結核です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の女性です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が二戸地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・梅毒の報告が盛岡市から2例ありました。患者は30歳代の男性と70歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、大船渡及び釜石以外の8地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
年齢別では、3歳以下の乳幼児が8割以上を占めています。
乳幼児は口内の発疹により、水分を摂取しにくくなるので、脱水に注意が必要です。
また、まれに髄膜炎等を併発する場合があるので、高熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診してください。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・ヘルパンギーナは、前週より増加しました。
例年、この時期から9月頃まで流行するので注意が必要です。
本疾患は、38℃以上の発熱とのどの痛み、口内に現れる水疱性の発疹を主症状とするウイルス感染症です。
予防には、手足口病と同様の対策が重要です。
・夏休みに海外へ渡航する方は、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付ける必要があります。
渡航前に、厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認し、必要に応じて予防接種を受けることが推奨されます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年8月2日更新)