2020年07月28日

今週の注目感染症 令和2年・29週(7月13日~7月19日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症は、盛岡市から1例、二戸地区から3例の計4例の報告がありました。
本疾患は、例年、夏に報告が増えます。主な症状は、腹痛、下痢、血便ですが、重症化し、死亡する場合もあります。少ない菌数でも感染するため、食品からだけでなく、ヒトからヒトへ、特に家族内や保育所等で感染が広がりやすいことが特徴です。
食中毒予防の三原則の徹底、石けんと流水による手洗いが重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が県央地区から1例ありました。
患者は70歳代の女性です。
・水痘(入院例)の報告が一関地区から1例ありました。
患者は30歳代の男性です。
・梅毒の報告が一関地区から1例ありました。
患者は60歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は前週より増加しました。
2月以降、例年よりも患者が少ない状態が続いていましたが、第29週は例年並みの報告がありました。
ウイルス性胃腸炎の場合、患者の吐物や便には多くのウイルスが含まれています。
処理の際には、使い捨て手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤を用いて消毒することが重要です。

指定感染症
・新型コロナウイルス感染症は、県内ではこれまで患者の届出はありません。
本疾患の感染経路は飛沫感染・接触感染 で、肺炎等の重症例も一部見られ、死亡も報告されています。
咳エチケットと手洗い、3密を避けることが最も重要です。
疑われる症状が出た場合には「帰国者・接触者相談センター」に御相談ください。

新型コロナウイルス感染症に関する情報<岩手県>
  >>詳細はこちら

「岩手県-新型コロナ対策 パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和2年7月28日更新)