2019年10月04日

今週の注目感染症 令和元年・39週(9月23日~9月29日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。患者は2歳の女児です。
4類感染症 ・デング熱の国外感染例の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・ウイルス性肝炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から2例、盛岡市から1例ありました。今年の報告数は33例となりました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・溶連菌咽頭炎は、前週より増加しました。
例年、秋から冬にかけて流行するので注意が必要です。
本疾患は、発熱や全身倦怠感、咽頭痛を主症状とする細菌感染症で、肺炎や腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。
予防には、手洗いとうがいの励行、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・RSウイルス感染症は、前週よりやや減少しましたが、中部地区と盛岡市で報告が多くなっています。
本疾患は呼吸器感染症であり、症状は風邪様症状から肺炎まで様々ですが、初感染の乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。
予防には、咳エチケットと手洗いの励行が重要です。
・手足口病は、前週より減少しましたが、宮古地区で報告が多くなっています。
原因となるウイルスは複数あるので、数回かかることがあります。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年10月4日更新)