2020年06月05日

今週の注目感染症 令和2年・22週(5月25日~5月31日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が4例ありました。このうち2例は潜在性結核感染症です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が中部地区から1例ありました。 患者は20歳代の女性です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が二戸地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・百日咳の報告が久慈地区から2例と釜石地区から1例ありました。
患者はそれぞれ30歳代の女性、11歳の男児、40歳代の男性です。
百日咳の報告が相次いでいます。
長期の咳や激しく咳込んだあとに音を立てて息を吸う発作が 特徴で、感染力が強いため、家族内感染や集団感染が起きやすい疾患です。
ワクチンの効果は 4~12年で弱まり、軽症の家族等が重篤化しやすい乳児への感染源となるため、注意が必要です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・咽頭結膜熱は、例年、この時期から夏にかけて多くなります。
発熱、咽頭炎、結膜炎が主症状ですが、原因となるアデノウイルスは流行性角結膜炎や胃腸炎なども引き起こします。
予防には、手洗いやうがい、タオルを共用しないことが有効です。
指定感染症
・新型コロナウイルス感染症は、県内ではこれまで患者の届出はありません。
本疾患の感染経路は飛沫感染・接触感染 で、肺炎等の重症例も一部見られ、死亡も報告されています。
咳エチケットと手洗い、3密を避けることが最も重要です。
疑われる症状が出た場合には「帰国者・接触者相談センター」に御相談ください。

 新型コロナウイルス感染症に関する情報<岩手県>
  >>詳細はこちら

「岩手県-新型コロナ対策 パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和2年6月5日更新)