2019年07月26日

今週の注目感染症 令和元年・29週(7月15日~7月21日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。潜在性結核の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。
患者は10歳代の女性です。
4類感染症 ・E型肝炎の報告が盛岡市から2例ありました。
患者は60歳代と40歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が中部地区から1例ありました。
患者は40歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は全国的な流行が続き、県内では3地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
本疾患は、口内や手足に現れる水疱性の発疹を主症状とし、乳幼児を中心に流行します。
まれに髄膜炎等を併発する場合もあるので、発熱や嘔吐等がある場合は速やかに受診してくださ い。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。
・RSウイルス感染症は、宮古地区で報告が多くなっています。
症状は軽い風邪から重い肺炎まで 様々ですが、初感染の乳幼児と高齢者は、重症化しやすく、細気管支炎や肺炎を併発することがあります。
近年、7月頃から報告数が増え秋にピークを迎えるので、これから注意が必要です。
・夏休みに海外へ渡航する方は、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付ける必要がありま す。
渡航前に、厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認し、必要に応じて予防接種を受けることが推奨されます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年7月26日更新)