2021年11月12日

今週の注目感染症 令和3年・第44週 (11月1日~11月7日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が8例あり、今年の総報告数は71例となりました。
 年齢層別では10歳未満が約4割を占めています。
 予防には手洗い(特に用便後)が重要です。
 また、食品を介して感染することがあるので、食中毒予防の3原則を励行しましょう。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・後天性免疫不全症候群の報告が1例ありました。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が1例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、盛岡市で顕著に増加しました。
 予防には石けんと流水による手洗いを励行し、患者の吐物や便は使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系薬剤による適切な処理が大切です。
・溶連菌咽頭炎は、例年冬に流行します。
 主な症状は、発熱、全身倦怠感、咽頭痛で、急性腎炎を併発することもあります。
 症状は改善しても、医師から指示された期間は薬を飲み続けることが大切です。
 手洗いの励行と、患者との濃厚接触を避けることで予防しましょう。
・RSウイルス感染症は、宮古地区を中心に増加しました。
 初感染の乳幼児と高齢者は重症化する傾向にあります。
 予防には咳エチケットと手洗いの励行が重要です。
・手足口病は、釜石地区で警報値(定点あたり患者数5人)を超えました。
 手洗いは石けんと流水で十分に行い、タオルの共用を避けることで予防しましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の患者報告数は、4週続けてゼロでした。
 ワクチン接種後でも感染することがある点に留意し、3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)を徹底的に避ける、人と人の距離の確保、マス
クの着用、手洗い、換気等の基本的な感染予防対策の継続をしましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和3年11月12日更新)