2019年09月06日

今週の注目感染症 令和元年・35週(8月26日~9月1日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が5例ありました。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こす場合があります。
食中毒対策と人から人への感染を予防するため、石鹸と流水による手洗いが重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が盛岡市、奥州及び一関地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、20歳代の男性、40歳代の男性、30歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から3例ありました。患者は30歳代の男性、30歳代の女性、50歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は、盛岡市、久慈、二戸地区以外の7地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
原因ウイルスが複数あるので、数回かかることがあります。
環境保健研究センターの検査では、A群コクサッキーウイルス6型、次いで同16型が主に検出されています。
乳幼児は口内の発疹により水分摂取が難しくなるので脱水に注意が必要です。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いの励行が重要です。
・RSウイルス感染症は、中部地区で報告が多くなっています。
乳幼児を中心に流行し、細気管支炎や肺炎により、呼吸困難を呈することがあります。
例年、秋から冬にかけて流行するので注意が必要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年9月6日更新)