2018年01月05日

今週の注目感染症 平成29年・51週(12月18日~12月24日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が8例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は1例です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が久慈地区から1例ありました。患者は20歳代の女性です。今年の総報告数は155例となりました。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・後天性免疫不全症候群の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・梅毒の報告が盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。今年の総報告数は16例となりました。
5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは宮古地区で多くなっています。
年齢層別では成人層の割合が増加しました。
症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
手洗いやワクチン接種による予防と、咳エチケット(咳をする際は他の人から顔をそむけティッシュやハンカチで口を覆う、有症者自身がマスクをする)による感染拡大防止が重要です。
・溶連菌咽頭炎は前週より増加し、盛岡市及び中部地区で警報値(定点当たり患者数8人)を超えました。
肺炎や腎炎などの合併症を引き起こすこともあるので、治療の際は処方に従い抗菌薬を飲みきることが必要です。
予防には手洗いやうがい、患者との濃厚接触を避けることが重要です。
・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は奥州地区で警報値(同6人)を超えました。ワクチン接種による予防が効果的です。
・海外へ渡航し、帰国後に体調が悪くなった場合は、受診の際に渡航歴を伝えることが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年1月5日更新)