2018年10月19日

今週の注目感染症 平成30年・41週(10月8日~10月14日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。3例すべて患者で、潜在性結核感染症患者はおりませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、盛岡市から3例ありました。今年これまでに61例の報告がありました。
食肉の十分な加熱などによる食中毒予防と、手洗いによるヒトからヒトへの二次感染の予防が重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。今後、全国に拡大する可能性もあり、妊婦が感染した場合、先天性風しん症候群も心配されます。本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は増加し、県央地区で警報値(定点あたり患者数5人)を超えました。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。
髄膜炎や脳炎等を併発する場合があるので、頭痛、嘔吐、高熱が続く場合は、医療機関の受診が勧められます。
・RSウイルス感染症は、中部及び奥州地区で多くなっています。
患者の咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手指などから感染するため、咳エチケットや手洗いによる予防が重要です。
・水痘は、盛岡市で警報値(同2人)を超えました。
患者の水疱内容物、咳やくしゃみなどの飛沫から感染します。
予防には、患者との接触を避けることが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年10月19日更新)