2018年07月20日

今週の注目感染症 平成30年・28週(7月9日~7月15日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。そのうち1例は潜在性結核感染症でした。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症は、2例の報告がありました。
少ない菌量でも感染するので、食中毒 予防の徹底と、石けんと流水による手洗いで二次感染を防ぐことが重要です。

4類感染症
・A型肝炎の報告が、盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。

・レジオネラ症の報告が、奥州地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌感染症の報告が、大船渡地区から1例ありました。

・梅毒の報告が4例ありました。今年これで16例です。2017年は、1年間で16例の報告がありました。

・百日咳の報告が、奥州地区から2例、一関地区から1例ありました。今年これで28例です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・RSウイルス(RSV)感染症は、急増しました。
例年、流行は夏から始まり秋にかけて患者が急増します。
流 行の開始が早まっています。
地区別では中部、奥州及び宮古地区からの報告数が多く、年齢層別では報告 すべてが2歳以下です。
症状は、軽度の風邪症状から重症の細気管支炎や肺炎まで様々ですが、6か月未満 では重症化することが多く注意が必要です。

・手足口病は、釜石地区で5月下旬から報告数が多くなっており、2週続けて警報値(定点あたり患者数5人) を超えました。
髄膜炎や脳炎等を併発する場合があるので、頭痛、嘔吐、高熱が続く場合は医療機関の受 診が勧められます。

・伝染性紅斑(リンゴ病)は、中部及び宮古地区で4週続けて警報値(同2人)を超えました。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年7月20日更新)