2019年07月05日

今週の注目感染症 令和元年・26週(6月24日~6月30日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が2例ありました。2例とも潜在性結核感染症です。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から2例、中部地区から2例、計4例ありました。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、重症化する場合もあります。
食品 を介して感染することもあるので、手洗いの励行に加え、食中毒予防の3原則 (菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は20歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が釜石地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から1例ありました。患者は70歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は前週より増加し、二戸地区では警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
本疾患は、口の中や手足に水疱性の発疹が現れるウイルス感染症であり、幼児を中心に夏季に流行します。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが 重要です。
・感染性胃腸炎は前週より減少しましたが、ノロウイルス等による集団感染事例は、昨年度同期と比較してかなり多くなっています。
保育所等では、引き続き注意が必要です。

・夏休みを利用して海外へ渡航する方は、感染症に対する正しい知識と予防法を身に付ける必要があります。
厚労省検疫所等のホームページで渡航先の情報を確認しましょう。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年7月5日更新)