2019年05月13日

今週の注目感染症 令和元年・18週(4月29日~5月5日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。このうち2例は潜在性結核でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が中部地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は90歳代の男性です。
・百日咳の報告が中部地区から1例ありました。患者は20歳代の女性です。
・風しんは関東地方を中心に報告数が多くなっています。
症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫脹等であり、患者の飛沫などにより感染します。
潜伏期間が2~3週間程度である点に注意が必要です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・この週は大型連休のため、患者報告数は全体的に少なくなっています。
・大型連休中に海外へ渡航後、体調に異常がある場合は、医療機関に問い合わせのうえ速やかに受診してください。
受診の際は、渡航歴を伝えることが重要です。
・気温が上がり、薄着で山や田畑に出かける時期を迎えることから、つつが虫病等のダニが媒介する感染症に注意が必要です。
野外で活動する際は、肌の露出を少なくし、ディートやイカリジンといった有効成分を含む虫よけ剤を使用する、帰宅後はすぐに入浴するなど、ダニに咬まれない対策が重要です。
発熱、発疹、頭痛といった症状が出た場合は、早期に受診することが勧められます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年5月11日更新)