2018年11月09日

今週の注目感染症 平成30年・44週(10月29日~11月4日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。
      そのうち2例が潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、中部地区から2例ありました。
      今年これで65例となりました。
4類感染症 ・E型肝炎の報告が、一関地区から1例ありました。
      患者は60歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が、一関地区から1例ありました。
 患者は20歳代の女性です。今年これで28例となりました。
・百日咳の報告が、二戸地区から2例ありました。
 今年これで41例となりました。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
 本疾患はワクチンによって予防可能です。ワクチン接種を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は減少しましたが、県央地区で、8月下旬に警報値(定点あたり患者数5人)を超えた以降、報告数の多い状況が続いています。
年齢別では1~5歳が多くなっています。
なお、宮古及び二戸地区でもやや多くなっており、今後も注意が必要です。
・伝染性紅斑(リンゴ病)は、県央地区で警報値(同2人)を超えています。
夏季に流行し、秋に報告数が減少しますが、10月から例年よりも多い状況が続いているため、今後も注意が必要です。
・インフルエンザは、今後の動向に注意が必要です。
予防には、ワクチン接種や体調管理、こまめな手洗いが重要です。
ワクチンは接種から効果が現れるまでに2週間程度かかるため、早めの接種が勧められます。
接種については、事前に医療機関へご確認ください。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年11月9日更新)