2018年03月05日

今週の注目感染症 平成30年・8週(2月19日~2月25日)


1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が1例ありました。潜在性結核感染症の報告はありませんでした。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は10歳代の女性で、今年これで3例目です。

4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が盛岡市から1例ありました。患者は30歳代の男性です。
・百日咳の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の女性です。今年これで9例目です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは県全体で3週続けて減少しましたが、前週より増加した地区(釜石)もあり、引き続き注意が必要です。
中部及び釜石地区では警報値(定点あたり患者数30人)を超え、その他の地区でも注意報値(同10人)を超えています。
今シーズン、年齢層別では60歳以上が13%と例年より多くなっています。
手洗いや咳エチケットによる感染予防対策のほか、医療・福祉施設へのウイルスの持ち込みを防ぐため、症状のある方は訪問を自粛することも重要です。
・感染性胃腸炎は、例年より低いレベルで推移していますが、保育園等で集団感染事例も発生しており、春にかけて報告数が増加することもあるので注意が必要です。
予防には、せっけんと流水による手洗い及び患者の吐物や便の塩素系薬剤での処理が重要です。
・3月1日から7日は子ども予防接種週間です。4月からの入園・入学に備えて必要な予防接種をすませ、病気を未然に防ぎましょう。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年3月2日更新)