2018年02月09日

今週の注目感染症 平成30年・5週(1月29日~2月4日)


1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が6例ありました。このうち潜在性結核感染症の報告は2例です。

3類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

4類感染症
・レジオネラ症の報告が中部地区から1例ありました。患者は70歳代の男性です。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・急性脳炎の報告が盛岡市から1例ありました。患者は7歳の男の子です。
・百日咳の報告が奥州地区から4例ありました。患者は0歳児から10歳代まで報告されています。


5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは更に増加し、前週に続き県内すべての地区で警報値(定点当たり患者数30人)を超えました。
この週は20歳未満の割合がおよそ70%を占めており、学校等での感染拡大に注意が必要です。
県環境保健研究センターのウイルス検査では、A香港型とB型が検出されました。
今季はB型の検出が早い時期から続いています。症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
発症後3~7日間はウイルスを排出すると言われていることから、熱が下がった後もマスクの着用をはじめとした咳エチケットを継続すること、手洗いや体調管理による予防が重要です。

・感染性胃腸炎は、県央地区の保育所でノロウイルスによる集団感染事例の報告がありました。
少ないウイルス量で感染するので注意が必要です。
石けんと流水による十分な手洗いを行うこと、患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。



【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年2月9日更新)