2019年12月13日

今週の注目感染症 令和元年・49週(12月2日~12月8日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が6例ありました。そのうち3例は潜在性結核の報告です。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が大船渡地区から1例ありました。患者は60歳代の女性です。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は80歳代の女性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が奥州地区から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・百日咳の報告が釜石地区から1例ありました。患者は11歳の女児です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、県央、花巻、宮古、久慈及び二戸地区で注意報値(定点あたり患者数10人)を超えました。
流行の中心は小中学生で、学校等休業措置は、1週間で33件報告されています。
予防には、ワクチン接種、帰宅後 等の手洗い、症状がある場合は医療機関を受診する、咳エチケットなどで周囲への感染を防ぐことが重要です。
マスクの正しい着用(鼻からあごまでを覆い、隙間なくつける)にも配慮を。
・感染性胃腸炎は、前週より増加しました。
ノロウイルスによる集団感染事例の報告が相次いでおり、集団で生活 を営む施設での感染予防対策の徹底が必要です。
せっけんと流水による手洗い、患者の吐物や便の塩素系薬剤を 用いた適切な処理が重要です。
・冬休みを利用して海外へ渡航する方は、海外で注意すべき感染症について、正しい知識と予防法を身に付ける必 要があります。
渡航先の情報は厚生労働省検疫所や外務省のホームページで確認することができます。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年12月13日更新)