2019年03月15日

今週の注目感染症 平成31年・10週(3月4日~3月10日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が3例ありました。このうち2例は潜在性結核感染症の報告でした。
3類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・急性脳炎の報告が中部地区から1例ありました。患者は4歳の女性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は70歳代の男性です。
・百日咳の報告が一関地区から1例ありました。患者は10歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・溶連菌咽頭炎は、1月中旬から盛岡市で警報値(定点あたり患者数8人)を超えた状況が続いています。
主症状は発熱や咽頭痛で、肺炎や髄膜炎等、小児では、回復期に糸球体腎炎を併発する場合があります。
治療の際は医師の処方に従い抗菌薬を飲みきることが必要です。
予防には手洗いやうがいの励行と、患者との濃厚接触を避けることが重要です。

・感染性胃腸炎は、中部地区で集団感染事例の報告がありました。
予防にはせっけんと流水による十分な手洗いと、患者の吐物や便の塩素系薬剤を用いた適切な処理が重要です。

・インフルエンザは減少しましたが、一度かかった人が、その後、別の型にかかることもあるので引き続き注意が必要です。
予防にはこまめな手洗いや体調管理、咳エチケットによる感染予防が重要です。

・春休みに海外へ渡航される方は、感染症にかからないために正しい知識と予防方法を身に付ける必要があります。
厚生労働省検疫所>>詳細はこちらや外務省海外安全ホームページ>>詳細はこちら等で渡航先の情報を御確認下さい。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成31年3月15日更新)