2022年09月02日

今週の注目感染症 令和4年・第34週 (8月22日~8月28日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が7例ありました。
 そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が4例ありました。
 本疾患の主な症状は腹痛や下痢、血便ですが、急性腎不全や脳症を引き起こして死に至る場合があります。
 手洗い(特に用便後)の励行と食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症
・レジオネラ症の報告が3例ありました。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・梅毒の報告が2例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・手足口病は盛岡市、県央及び中部地区で警報値(定点当たり患者数5人)を超えました。
 乳幼児は、口内の発疹により水分を摂取しにくくなるので、脱水症状に注意が必要です。
 稀に髄膜炎を併発する場合があるので、高熱や嘔吐などの症状がある場合は、速やかに受診しましょう。
 手洗いは十分に行い、タオルの共用を避けることが大切です。
・ヘルパンギーナは中部地区で増加しています。
 本疾患は夏季に流行するウイルス性疾患で、高熱と喉の痛み、口内に現れる水疱性の発疹を主症状とします。
 患者との濃厚接触を避け、手足口病と同様の予防対策をしましょう。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症の新規患者報告数は8550人で、前週比1864人減でした。
 場面に応じたマスクの着用、手指衛生、換気、三密回避など基本的な感染対策を継続しましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年9月2日更新)