2018年01月15日

今週の注目感染症 平成30年・1週(1月1日~1月7日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

2類感染症
・結核の報告が3例ありました。潜在性結核感染症の報告はありませんでした。

3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。患者は60歳代の女性です。
今年1例目です。

4類感染症
・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は90歳代の男性です。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・アメーバ赤痢の報告が盛岡市から1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・後天性免疫不全症候群の報告が盛岡市から1例ありました。患者は60歳代の男性です。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が宮古及び中部地区から1例ずつありました。患者はそれぞれ、70歳代の男性と60歳代の女性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは県全体の定点当たり患者数が14.15人となり、注意報値である10人を超えました。
釜石地区では警報値(同30人)を超えています。
年齢層別では成人層の割合が多くなっていますが、冬休みが終わり、学校等において今後流行が拡大するおそれがあります。
症状がある場合は早めに受診することが勧められます。
咳エチケット(咳をする際は他の人から顔をそむけティッシュやハンカチで口を覆う、有症者自身がマスクをする)による感染拡大防止と、
手洗いや体調管理による予防が重要です。

・感染性胃腸炎は県内すべての地区から患者発生の報告がありました。
例年冬期に患者数および集団感染事例の報告が多くなるので、注意が必要です。
食べ物に触れる前やトイレの後には石けんと流水による十分な手洗いを行うこと、
患者の吐物や便は使い捨ての手袋やマスクを着用し、塩素系薬剤で処理することが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年1月13日更新)