2019年06月07日

今週の注目感染症 令和元年・22週(5月27日~6月2日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が大船渡及び釜石地区から1例ずつありました。
患者はそれぞれ、7歳の男児と70歳代の女性です。
例年、この時期から増加する傾向があるので 注意が必要です。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、重症化する場合もあります。
食品を介して感染することもあるので、手洗いの励行に加え、食中毒予防の3原則 (菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が一関地区から1例ありました。患者は50歳代の女性です。
・梅毒の報告が盛岡市から1例ありました。患者は50歳代の男性です。
・百日咳の報告が盛岡市から1例ありました。患者は70歳代の男性です。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、前週より増加し、保育所ではノロウイルスによる集団感染が続発しています。
集団生活を営む施設では、感染予防対策の再確認と徹底を。
患者の吐物や便にはウイルスが大量 に含まれているため、処理の際には、使い捨てのエプロン、手袋、マスクを着用し、塩素系薬剤 で消毒することが重要です。
・大阪や東京では、麻しん(はしか)の流行が続いています。
麻しんウイルスに感染すると、 10~12日(最大21日)後に風邪のような症状が現れ、その後、高熱と発疹が出現します。
感染力が非常に強く、空気感染も起こります。
予防接種が最も有効な予防法です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年6月7日更新)