2018年10月05日

今週の注目感染症 平成30年・39週(9月24日~9月30日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が5例ありました。5例すべて患者で潜在性結核感染症患者はおりません。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が、県央地区から1例ありました。今年これまでに57例の 報告がありました。食肉の十分な加熱などによる食中毒予防と、手洗いによるヒトから ヒトへの二次感染の予防が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が、奥州地区から1例ありました。患者は90歳代の男性です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・百日咳は、盛岡市から1例、久慈地区から2例の報告がありました。
今年1月から、患者は全数が報告さ れており、今年これで39例となりました。
ワクチン未接種の新生児、乳児は特に注意が必要です。
・梅毒の報告が1例ありました。患者は40歳代の男性です。
・風しんは、関東地方を中心に流行しています。
今後、全国に拡大する可能性もあり、妊婦が感染した 場合、先天性風しん症候群も心配されます。
本疾患はワクチンによって予防可能です。
ワクチン接種 を希望される方は医療機関にご相談ください。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・インフルエンザは、中部地区から報告がありました。
医療機関での簡易キット検査でA型でした。
今後 の発生動向に注意が必要です。
・ヘルパンギーナは、乳幼児を中心に夏に流行する感染症です。
県内では9月上旬をピークに患者数が減 少しますが、例年の同時期に比較して多い状況が続いており、今後も注意が必要です。
予防には、患 者との濃厚接触やタオルの共用を避け、十分な手洗いや排泄物の適切な処理を行うことが重要です。

【岩手県感染症情報センター より参照】
(平成30年10月5日更新)