2019年06月21日

今週の注目感染症 令和元年・24週(6月10日~6月16日)

1類感染症 ・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症 ・結核の報告が1例ありました。
3類感染症 ・腸管出血性大腸菌感染症の報告が県央地区から1例ありました。患者は10歳代の男性 です。
例年、この時期から増加する傾向があるので注意が必要です。
主な症状は、腹痛や下痢、血便ですが、重症化する場合もあります。
食品を介して感染することもあるので、手洗いの励行に加え、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)が重要です。
4類感染症 ・レジオネラ症の報告が盛岡市から1例ありました。患者は0歳の男児です。
5類感染症(全数把握対象疾患)
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、ノロウイルス等による集団感染が保育所等で続発しています。
今年度の集団 発生件数は、昨年度の同時期と比較して多くなっています。
集団生活を営む施設では、手洗いの徹底と感染防止対策の再確認が必要です。
患者の吐物や便にはウイルスが大量に含まれているため、感染源となります。
塩素系薬剤を用いて、適切に処理することが重要です。

・手足口病は、前週より増加しました。
本疾患は、口の中や手足に水疱性の発疹が現れるウイルス 感染症で、幼児を中心に夏季に流行します。
予防には、患者との濃厚接触やタオルの共用を避け、手洗いを励行することが重要です。


【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和元年6月21日更新)