2022年07月01日

今週の注目感染症 令和4年・第25週 (6月20日~6月26日)

1類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。
2類感染症
・結核の報告が4例ありました。
 そのうち1例は潜在性結核感染症でした。
3類感染症
・腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。
 本疾患は例年夏に報告数が増えます。
 特に用便後の手洗いの励行と、食中毒予防の3原則(菌をつけない、増やさない、やっつける)で予防しましょう。
4類感染症
・患者発生の報告はありませんでした。

5類感染症(全数把握対象疾患)
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が1例ありました。
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が1例ありました。
・侵襲性肺炎球菌感染症の報告が2例ありました。

5類感染症(定点把握対象疾患)
・感染性胃腸炎は、サポウイルスによる集団感染事例が奥州地区の幼稚園及び宮古地区の保育所で、ノロウイルス及びサポウイルスによる同事例が一関地区のこども園で発生しました。
 胃腸炎ウイルスは消毒用アルコールが効きにくく、調理前と食事前、用便後の石けんと流水による手洗いが重要です。
 患者の吐物や便は、使い捨て手袋とマスクを着用して塩素系薬剤で処理しましょう。
・咽頭結膜熱、手足口病及びヘルパンギーナは夏季に小児を中心に流行する感染症で、今後流行することが予想されます。
 石けんと流水による手洗いをしっかり行い、タオルの共用を避けることが大切です。

〇新型インフルエンザ等感染症
・新型コロナウイルス感染症は、この週の新規患者報告数は486人でした。
 前週比で333人減となります。
 手指衛生や換気などの基本的な感染対策は継続し、マスク着用は会話の有無、周りの人との距離、屋内か屋外かなど場面に応じた使い分けをしましょう。

「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」
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【岩手県感染症情報センター より参照】
(令和4年7月1日更新)